「修善寺温泉名称写真双六」の復刻版を持つ橋本理事長=伊豆の国市田京のいちごすてーしょん

 ■ 名勝写真、さい振り回遊 利用しワークショップ計画

 伊豆の国市のNPO法人伊豆学研究会(橋本敬之理事長)はこのほど、明治39(1906)年に発行された「修善寺温泉名勝写真双六(すごろく)」を復刻した。振り出しの大仁駅から出発し、修善寺温泉とその周辺を回遊、修禅寺を参詣して上がる−すごろくを利用した旅行ゲーム。市内で行った古文書調査の中で発見した原本をもとにしてよみがえらせた。

 一般的なすごろくと違って、隣のマスに進むのではなく、1は頼家公の墓、2はトッコの湯、3は梅林など、さいころを振って出た目の示す場所(写真)を探しながらコマを進めていく。現在は営業していない旅館や分からない名所もある。

 すごろくが発行されたのは、日露戦争の終戦による戦後不況の時期で、不況を脱するために旅行が奨励された。またこの頃は娯楽ですごろくが流行。景気対策やパンフレットとして、このすごろくが作られたのではないか−という。

 同NPOは「修善寺温泉名勝写真双六」を利用したワークショップを計画していて、そのまま遊んでもらうだけでなく「伊豆の国市や伊豆市、ジオなどのすごろくを作って、地域の魅力を発見してもらいたい」と思いを話す。

 大きさはB2判で、千枚を作った。うち500枚を解題、手作りのコマ、さいころをセットにして500円で販売している。いちごすてーしょん、まちすけ(伊豆の国市)、長倉書店(伊豆市)で扱っている。問い合わせはいちごすてーしょん〈電0558(76)5088〉へ。

 同NPOは動画サイトユーチューブで番組「伊豆大図鑑」を配信している。すごろくの紹介も行っている。

 【写説】「修善寺温泉名称写真双六」の復刻版を持つ橋本理事長=伊豆の国市田京のいちごすてーしょん