鈴木賞を受賞した斎藤教諭

 ■脳科学的に学力指導

 伊豆の国市立大仁中の斎藤健教諭(58)がこのほど、一般社団法人鈴木梅太郎博士顕彰会の「第64回鈴木賞」の理科教育功労賞を受賞した。県内の理科教育に熱心で生徒の指導や理科研究意欲の増進に貢献した中学、高校の教員に贈られる賞で、今回は斎藤教諭のみが受けた。

 「ビタミンB1」の発見者であり、堀野新田村(現牧之原市)出身の科学者鈴木氏の偉業を末永く顕彰し、後進者の理科研究意欲の向上を図るために制定された。県内の中学生、高校生の優秀な論文を表彰する「理科研究論文」と「理科教育功労賞」がある。

 斎藤教諭は、子どもの理科離れを食い止めようと「自然通信」を20年以上にわたって発行。「八重桜はどのように進化したか」「彼岸花の葉を見たことがあるか」といった自然や身近なものを科学的な視点で捉えた楽しい教材で、700号を超えるという。

 また、理科のプリント“理プリ”をほぼ毎日製作。同じ問題を繰り返し解いたり、応用問題などにチャレンジしたりして、脳科学的に生徒の学力を定着させる指導を続けている。

 1981年に教職に就き、田方地区の中学校を中心に回ってきた。研修交流で旧大仁高にも勤務した。田方教育研究会副部長、県理科部研究委員などを歴任、山崎賞を2回受賞したほか、論文指導で生徒が日本学生化学賞などの賞を受けた実績も持つ。

 斎藤教諭は「子どもたちの理科離れが激しいと感じる。直接経験をさせながら学習する楽しさを身に付けてもらいたい」と思いを語った。

 【写説】鈴木賞を受賞した斎藤教諭