パネルにした棟札を説明する安藤会長(右)=伊豆市の天城神社庁屋

 ■湯ケ島地域づくり協 奉納、初詣客見て

 伊豆市の湯ケ島地区地域づくり協議会(安藤裕夫会長)は、天城神社に残る棟札を解読、解説したパネルを制作した。同神社にある棟札43枚のうち、18枚分を3枚のパネルに仕立てた。初詣の参拝客に見てもらおうと27日、同神社へ奉納した

 棟札は、神社に祭神を勧請した時、板に祭神名、勧請や修理の中心になった人名、年月日、関わった人たちの名前を記したもの。市文化財保護審議委員会とNPO法人伊豆学研究会が市内の棟札を調査している。

 調査で分かったことをパネル化して地域へ生かそうと考えた同協議会は昨年、市山神社の棟札のパネルを作った。天城神社は第2弾で、残った25枚の棟札も来年度以降にパネル化する計画だという。

 安藤会長が天城神社庁屋にパネルを持参し、総代の一人・安藤保夫さんへ手渡した。安藤さんは「神社のことを知ることで、地域の人たちの神社への思いが変わってくると思う。とてもありがたい」と話した。パネルは庁屋に飾るという。

 安藤会長によると、最も古い棟札は寛永12(1635)年の2枚で、1枚は7社修造、もう1枚は若宮新造営のものだった。7社は八幡宮2社、山神宮、杉崎大明神、金山大明神、第六天子神、優婆神。優婆神は湯ケ島で亡くなったとされる室町時代の関東管領・上杉龍若を祭ったとみられるという。

 同年の棟札には、現在の宿、大滝だけではなく、長野や西平の人も援助して造営したことが記されており、当地の総鎮守だったことが分かるという。小下田から鍛冶が来てくぎ打ちしたことや、江戸時代には珍しい「足立」という名字も記されていた。

 【写説】パネルにした棟札を説明する安藤会長(右)=伊豆市の天城神社庁屋