放水訓練をする消防団員=伊豆の国市韮山の江川邸

 重要文化財に指定されている伊豆の国市韮山の江川邸で27日、文化財防火デー(26日)にちなんだ防災訓練が行われた。施設を管理する江川文庫と消防、住民が一体となって訓練に取り組み、万が一の事態に備えた。

 江川邸自主消防隊と地元の金谷区自主防災組織、駿東伊豆消防本部田方北消防署、市消防団から約40人が参加。突発型地震に伴う火災発生を想定した訓練に取り組んだ。

 西蔵からの出火に気付いた職員は消防に通報し、非常ベルを鳴らした。職員や住民は施設内の放水銃で消火に当たり、文化財に見立てた箱を運び出した。駆け付けた消防署、消防団は消火活動のほか、逃げ遅れた来場者の救出も行った。

 ■「火事、一度も出していない」

 江川文庫統括主任の宇田嘉隆さんは「江川邸は主屋だけで400年、全体で800年の歴史があるが、火事を出したことは一度もないと言われている。今後も続けていきたい」と話した。

 【写説】放水訓練をする消防団員=伊豆の国市韮山の江川邸