三島駅南口西街区の土地売買で監査請求書を提出する渡辺さん=三島市役所

 ■「土地売却価格が不適正」

 三島駅南口西街区の三島市土地開発公社所有の土地売買を巡り、NPO法人グラウンドワーク三島専務で三島駅南口の整備を考える市民の会代表の渡辺豊博さん(67)が30日、市監査委員事務局に公社に対して管理責任があるとして豊岡武士市長への住民監査請求書を提出した。売却額が適正価格の約2分の1である点と売却に伴う付帯事業で公金を支出した点を挙げている。渡辺さんは「売却の素朴な疑問。適切な回答を期待する」と話した。

 監査請求などによると、公社は西街区の3141平方メートルを昨年7月、東急電鉄に4億168万7269円で売却した。1平方メートル当たり12万7885円になる。渡辺さんが独自に依頼した不動産鑑定によると24万4千円で駅前周辺の昨年の地価公示は30万6千円だった。このため適正価格での売却に当たらない、とした。

 さらに土地売却に伴い、市は新たに駐輪場を建設、隣接地の公衆トイレの撤去移動と市観光協会・観光案内所入居施設の解体に一般会計から8881万8千円を支出。1民間企業に便宜供与を行った、と説明した。

 この上で、土地転売で得られるはずだった利益3億6471万6731円と一般会計で支出した8881万8千円の損失について市に補填(ほてん)を求めている。

 渡辺さんは「三島駅南口の土地は市民の財産。誰もが分かりやすい情報公開された施策を進めてほしい。間違いなら正さないと今後も行われるだろう」と話した。監査請求の審査は31日から60日以内に行い、受理するか判断する。市は「事業者への利益供与や事務手続きなどの法規、法令違反は一斉ないと認識している」と話した。

 東急電鉄は同所に鉄骨14階建て客室198室のホテルを建設する計画。昨年11月に地鎮祭を行った。2020年2月完成、4月開業を目指す。

 【写説】三島駅南口西街区の土地売買で監査請求書を提出する渡辺さん=三島市役所