イチゴの生産について話す堀井社長(右)=伊豆の国市の伊豆ホーリーズ

 ■特徴的商品で販路拡大 堀井社長「鮮度、味日本一作る」

 伊豆の国市長崎のイチゴ農家「伊豆ホーリーズ」(堀井和雅社長)は、パッケージデザインの工夫で消費者目線の特徴的な商品開発を進めるなど、イチゴの6次産業化に取り組み、販路を拡大している。これらの取り組みが評価され、農業従事者の模範として県の本年度「ふじのくに未来をひらく農林漁業奨励賞」に選ばれた。

 堀井社長(35)は、県立農林大卒業後の2002年に3代目として就農。農業経営士の父・一雄さんから技術を学び、企業的な農業経営を目指して12年に同社を設立し、加工部門を新設して6次産業化の取り組みを始めた。

 現在は、約8600平方メートルのハウスでイチゴを生産。「全てはおいしい笑顔のために」をコンセプトに、無添加手作りイチゴジャム「ベリッチジャム」の製造販売とイチゴ生果「紅ほっぺ」の直販を行う。ジャムは果肉を残した独自製法を用い、果肉本来の色と香りを楽しめるように仕上げる。イチゴ生果は収穫輸送時に傷のつかない、実の大きさが統一されたホールパックでのみ提供するなど、特徴的な商品開発と販売で販路を拡大。駅や高速道路のサービスエリア、都内百貨店などで販売している。

 堀井社長は「ようやく販売ルートができ、品質に重点を置けるようになった。イチゴの品質は国内でも高い水準だと思う」と話す。今後の目標は「鮮度や味などあらゆる面で日本で一番のイチゴを作りたい」と力を込める。

 同賞は、県内で農林漁業に従事し、経営発展を目指して先進的な取り組みを重ね、模範となる個人や団体を表彰。本年度は11個人・団体が選ばれた。

 【写説】イチゴの生産について話す堀井社長(右)=伊豆の国市の伊豆ホーリーズ