千代田区へ贈ったベンチについて説明する伊豆総合高生の2人(左)=伊豆の国市北江間の千代田公園

 ■1年がかり 千代田区に寄贈、公園に設置

 県立伊豆総合高建築工学科3年生2人が、「伊豆の国市ベンチプロジェクト」に参加し、テーブル・ベンチセットを製作した。3年間の学習成果を生かして地域貢献をしたいと、課題研究の授業で約1年かけて完成させた。13日に完成引き渡し式が開かれ、同市北江間の千代田区に寄贈、千代田公園に設置された。

 高齢者らの居場所をつくりたいと、土屋建設の野菜直売所に置かれたベンチをきっかけに始まったプロジェクト。市がマッチング役を務め、市建設業協会の協力を得て、これまでに個人宅や施設など21カ所にベンチが設置された。市が調整する中で、毎週「笑顔の食材市」を開いている同公園に置くことが決まった。

 田代奨真君、井堀優斗君が、田中山にある同高学校林から切り出したヒノキを使い、三角形の2人掛けのベンチ1脚(各幅120センチ、高さ40センチ)、1人掛けを3脚(各幅60センチ、高さ40センチ)、台形テーブル1台(最大幅100センチ、高さ70センチ)を作った。デザインから仕上げまで全て2人が行った。

 昨年4月に製作を開始し、現地調査やヒアリングを行った。公園内を移動して使いたいという住民の要望を踏まえ、置き方の組み合わせが楽しめる三角形と台形にデザインした。授業だけでは間に合わず、冬休みやテスト日課の午後にも取り組んだという。

 田代君は「イメージ通りの物ができた。たくさんの人に使ってもらいたい」、井堀君は「皆さんに喜んでもらうという目標は達成できた。使う人たちの仲を深めてもらいたい」と思いを語った。小沢貢区長は「思いやりなどが希薄になる中で、忘れてはならないことを教えてくれた」と感謝の言葉を述べた。

 【写説】千代田区へ贈ったベンチについて説明する伊豆総合高生の2人(左)=伊豆の国市北江間の千代田公園