■異物流入防ぐシステム構築へ

 函南町は14日、桑原にある上水道の第2浄水場系統で昨年9月26日に発生した水道水の異臭事故について、「発生原因は特定できなかった」と発表した。今後は監視機器の設置など、ろ過池へ異物を流入させないシステムを構築する予定だという。

 同町は、トルエンやキシレンなど揮発性有機化合物の物質が検出されたことを受け発生原因を調査した。第2浄水場と周辺の機械設備などの異常はなく、ろ過池などに混入された形跡も確認できなかったという。

 9月21日深夜から26日早朝まで、水源である新丹那トンネル内で枕木交換工事が行われたことから、トンネル管理者に対し源水に影響を与えた可能性のある事象の有無を照会したところ、今回の工事で油脂類を漏出していないという回答があったという。

 今後は第2浄水場源水の油分等の監視機器を設置し、混入が確認された際は取水ポンプの停止と同時に、ろ過池へ異物を流入させないシステムを構築する予定。ろ過池については事故以降、外部からの異物混入を防ぐために簡易的なふたを設置しているが、より耐久性のあるふたの設置を計画している。

 トンネル内工事中の町職員による浄水場内での監視も継続。水質検査でもキシレンなどの項目を追加する。同町は「今後はこのような事故が二度と発生しないよう、安全で安定した水道水の供給ができるよう尽力する」と話した。

 異臭事故では最大で7237世帯、1万6882人に影響したが、健康被害などの連絡はなかったという。