踊子歩道沿いに設置した案内看板の除幕を行う関係者=伊豆市湯ケ島

 ■2年かけ高さ、幅補強

 国土交通省沼津河川国道事務所(藤井和久所長)は27日、伊豆市湯ケ島で施工していた本谷第3砂防えん堤改修の完成報告会を開いた。建造から50年近くが経過したため、安全性や安定性を向上させるため補強したえん堤を関係者に説明した。

 1958年の狩野川台風を契機に、同事務所は狩野川流域で砂防事業に取り組み、これまでに129施設を整備した。同えん堤は50番目の施設として72年に完成させた。今回の改修は約2年間かけて実施。コンクリート部分の高さ、幅を補強するとともに、漏水を防ぐために水抜き用の穴を3カ所開けた。

 報告会には市や地元代表、観光関係者、狩野川漁協、ワサビ生産者ら約30人が出席した。藤井所長は「近年は全国で豪雨災害が発生している。土砂災害の怖さは人命に直結すること。砂防施設が暮らしや経済活動を守るものと認識してほしい」とあいさつした。踊子歩道沿いに設置した案内看板の除幕も行った。

 同えん堤は狩野川の最上流部に位置し、山間地域の土砂災害や下流域の洪水氾濫を防いでいる。

 【写説】踊子歩道沿いに設置した案内看板の除幕を行う関係者=伊豆市湯ケ島