英龍の焼いたパンなどを再現する石渡社長(右)=伊豆の国市韮山の江川邸

 伊豆の国市韮山の江川邸を管理する公益財団法人江川文庫は15日、「パンの日」記念イベントを開いた。日本で初めて兵糧パンを焼いたことから「パン祖」と呼ばれる江川太郎左衛門英龍(坦庵)にちなんだ催し。江川家に残るレシピに基づき英龍の焼いたパンを再現した。

 「パンの記念日」(4月12日)に合わせて企画した。パンの再現は4回目で、函南町上沢に本社工場事務所のある「グルッペ・石渡食品」(石渡浩二社長)が協力した。当時のレシピに習って、うどん粉(小麦粉)と塩、水、イースト菌の代わりとなる酒種を混ぜた生地を、土間のかまどの上に載せた鉄鍋で焼いた。

 今回は新たに、英龍の母が子どもたちのために焼いたというカステラ、ボーロの基となった「カネールコックカステイラ」も再現し、販売した。うどん粉や塩、卵、砂糖、水を使用した。

 石渡社長は、パンを全国に広めるといった英龍の功績を説明し「パンを焼く窯と違って、温度管理などが難しかった。カネールコックカステイラは好評だったらまた作りたい」と話した。

 【写説】英龍の焼いたパンなどを再現する石渡社長(右)=伊豆の国市韮山の江川邸