自分たちで栽培した農産物や自慢のパンを学校の正面玄関前で対面販売する生徒たち=田方農業高

 ■住民と正門・玄関前で交流

 函南町塚本の県立田方農業高(大塚忠雄校長)は4月から初めて、生徒たちが自ら売り場に立ち、学校で栽培した農産物などを訪れた人らに販売する“住民対面型”の定期交流イベント「生産物販売」を学校正門・正面玄関前で行う取り組みをスタートした。自分たちが丹精した季節の花や野菜の苗、鮮度が自慢の農産物、おいしさにこだわったパンなどで、「学校で頑張って作っている生徒たちの顔が分かり、市販の物より親しみを感じる」「学校で売る物なので、安心して購入できる」と住民から好評。月1回の販売日には、長い列ができる人気ぶりとなっている。

 ■「喜ばれるパン菓子作りたい」

 日頃から有機栽培などに取り組む生産科学科の生産流通、技術コースなどの生徒らが、3年ほど前から校内で行っていたが「地域の人たちともっと交流を深めたい」との思いが強まり、この春から、玄関前に場所を移して販売することにした。

 さらに4月からは、これまで参加がなかった食品科学部(山口舞部長、22人)も新たに学校で独自に製造したパンの販売で加わり、扱う品目も広がった。

 第1弾として実施した20日の販売時には、レタスやサンチュ、万願寺とうがらしの苗のほか、高糖度が売りのトマト、園芸デザイン科のマリーゴールド、ユリなどの花苗がずらり並んだ。パンは食パンとメロンパン、「人参ロール」の3種を販売した。地元の主婦は「学校の野菜は『採れたてで新鮮』と前から評判。食パンは普段買っている店の半額以下の値段で手に入った」と話した。

 食品科学部の山口部長(3年)は「学校で売るのは文化祭以外で初めて。自分たちのパンが『おいしい』と感想を言ってもらえて、部員としてとても励みになる。これからも地域のイベントを含めて、いろいろな人たちに喜ばれるパンや菓子を作っていきたい」と、やりがいを語った。

 5月以降も毎月上旬の金曜(午後3時半~4時)を軸に実施する。問い合わせは同校〈電055(978)2265〉へ。

 【写説】自分たちで栽培した農産物や自慢のパンを学校の正面玄関前で対面販売する生徒たち=田方農業高