展示写真について来場者に説明する堀さん(右)=伊豆市八木沢の妙蔵寺

 ■住民の自然な姿50点

 伊豆市八木沢の妙蔵寺(佐治静正住職)で10日まで、沼津市出身の写真家堀むあんさん(54)の写真展「ミャンマー巡礼」が開かれている。先々代住職の故佐治堯英さんがミャンマー(旧ビルマ)と関わりがあったことから企画。堀さんが同国全土を回り、住民の様子などを撮影した約50点を紹介している。入場無料。

 堀さんは全国紙のカメラマンを経て、アジアの祈りの場をテーマに撮影を続けている。一昨年からは同国に約1年半移り住み、オートバイを使って全管区、全州を回りながら、敬虔(けいけん)な仏教徒である同国の人々の様子などをカメラに収めた。

 堯英さんは太平洋戦争中、ビルマからインド攻略を目指した「インパール作戦」に参加し、九死に一生を得た。戦後は世界平和を願って境内にパゴダ(ミャンマー様式の仏塔)を建てたほか、戦没者の遺骨収集に努めた。写真展では堯英さんゆかりの地で堀さんが撮影した写真や、寺が保存する遺骨収集時の堯英さんの写真も複写して紹介している。

 同国は2016年3月に新政権が発足し、急激に変化を遂げている。堀さんは「制限されていた外国人の国内移動も徐々に解禁されたため、経済発展とともに、やがては失われてしまうであろう現在の自然な姿を記録したかった」と思いを語った。展示は午前9時~午後5時。

 ■10日に供養祭

 最終日の10日は午前9時から、同寺がパゴダ供養慰霊祭を行う。問い合わせは同寺〈電0558(99)0103〉へ。

 【写説】展示写真について来場者に説明する堀さん(右)=伊豆市八木沢の妙蔵寺