国、県の協議会を統合して設立した県東部地域大規模氾濫減災協議会=沼津市のプラサ・ヴェルデ

 ■「大洪水は発生する」 意識変革し対策推進

 豪雨災害などによる洪水被害を軽減するため、国と県の協議会を統合して設立した「静岡県東部地域大規模氾濫減災協議会」が14日、沼津市のプラサ・ヴェルデで開かれた。水防法の改正に伴う法定協議会として設立。「施設では防ぎきれない大洪水は発生するもの」へと意識を変革し、社会全体で河川の氾濫に備える「水防災意識社会」を再構築するため、ハード・ソフト対策を統合的かつ一体的に推進する。

 2016年5月に設立した国の「狩野川水防災協議会」、17年2月設立の「東部地域豪雨災害減災協議会」を統合した。沼津、三島、御殿場、裾野、伊豆、伊豆の国、函南、清水、長泉、小山の10市町と管内の3消防本部、県警本部、陸上自衛隊、国と県の関係機関で構成した。

 経緯説明、規約決定に続き、減災のための目標、重点取り組み事項、今後の予定などを審議した。5年間で達成すべき目標は「東部地域の豪雨災害に対して、地形・社会特性を踏まえ、『住民の防災意識の向上』『逃げ遅れによる人的被害ゼロ』『氾濫後の社会機能の早期回復』を目指す」とした。

 目標達成に向けた重点事項は(1)地域住民の防災意識を向上させるための防災教育推進の取り組み(2)洪水氾濫による被害軽減のための水防活動・排水活動・復旧活動等の取り組み(3)地域住民の確実な避難のための取り組み―を3本柱に定めた。(1)は防災教育の促進、(2)は水防団(消防団)の組織強化や水防活動の充実、(3)は洪水時における情報提供の充実や広域避難体制の構築などを盛り込んだ。

 協議会は毎年、出水期前に開催し、重点取り組み事項を中心にした状況確認などを行う。構成機関による水防演習も毎年行い、今年は6月24日に函南町で計画している。

 【写説】国、県の協議会を統合して設立した県東部地域大規模氾濫減災協議会=沼津市のプラサ・ヴェルデ