桐山わさび田の畳替え作業に励む組合員=伊豆市湯ケ島

 伊豆市の天城湯ケ島山葵(わさび)組合(渡辺雅美組合長、組合員171人)は8日、湯ケ島の桐山わさび田で、「畳石式」と呼ばれる伊豆伝統のワサビ田の畳替え(石の組み替え)作業を行った。畳替えは費用や労力が掛かるため頻繁には行われないが、災害に遭った場合の復旧などに必要となるため、若い組合員への技術継承も兼ねて2年前から行っている。

 組合員17人のほか、県と市、JA伊豆の国の職員も参加した。20平方メートルほどのワサビ田を掘り起こし、石や砂利を洗った後、50センチほどの大きめの石を並べ、水が浸透しやすいように隙間に中型の石や砂利を入れた。最後に砂をかけて完成させた。

 20、30代の組合員は、ほとんどが畳替えの経験がないため、ベテランから指導を受けながら取り組んだ。渡辺組合長は「災害なども考え、技術を伝えていかなければならない」と話した。

 畳石式は、天城湯ケ島や中伊豆地区などの伝統的な栽培方法。湧水を最大限に活用し、上流のワサビ田から下流の田へ自然の力で流す。環境への負担もかけず、「静岡水わさびの伝統栽培」の世界農業遺産認定に関しても高い評価を受けた。

 【写説】桐山わさび田の畳替え作業に励む組合員=伊豆市湯ケ島