高度救助器材を活用しデモンストレーションを披露する駿東伊豆消防の「高度救助隊」=沼津市寿町の同本部

 ■災害現場で迅速に活動

 消防広域化に伴い、2016年4月に始動した駿東伊豆消防本部(沼津市)は8日、同本部で今春新たに設置した「高度救助隊」の発足式を開いた。これまでの特別救助隊から格上げした“人命救助のエキスパート”15人で、より高度な装備と専門知識・技術を持ったプロフェッショナル集団として、今後、大規模災害をはじめとする災害現場で迅速な救援活動が期待される。

 管轄する市町の人口が43万人と、高度救助隊設置基準の中核市(20万人)を上回る規模となったことから、初めて立ち上げた。県内では静岡、浜松、富士などに次いで5番目。

 部隊には29~48歳の15人が所属。5人ずつの3隊が交代制で24時間対応する。発足に伴って新たに、地震による建物の倒壊、土砂の下敷きなどで生き埋めになった被災者を救出するのに役立つ「画像探索機」や「地中音響探知機」、二次災害を軽減するための「地震警報器」を導入した。

 高度救助隊は阪神淡路大震災を契機に、JR福知山線脱線事故など大規模災害を受けて中核市以上の都市への配置が定められた。駿東伊豆は沼津、伊豆、伊豆の国、伊東、函南、東伊豆、清水の7市町を管轄し、15人には旧伊東市、旧田方両消防本部の6人(高柳和也隊長=第1部=、石井忠重隊長=第2部=、田中真行副隊長=第3部=、島田祐輔隊員、伊藤彰彦隊員、古屋有輝隊員)も所属している。

 式典で大川猛隊長(48)=第3部=は「技術の錬磨に励み、信頼される隊となることを誓う」と決意表明した。

 【写説】高度救助器材を活用しデモンストレーションを披露する駿東伊豆消防の「高度救助隊」=沼津市寿町の同本部