金色に輝く表情豊かな千体仏約700体を展示している特別企画展=函南町のかんなみ仏の里美術館

 ■700体、金色に輝く 

 函南町桑原のかんなみ仏の里美術館で第11回特別企画展「廃仏毀釈(きしゃく)と大竹千体観音像」が開かれている。これまで伊豆地区で唯一、現存が確認されている同町大竹の貴重な743体のうち、約700体の千体観音像(10~14センチ大)を紹介。一体一体趣の異なる表情や作風が感じ取れ、来館者の関心を集めている。

 2013年に町指定有形文化財に指定された大竹千体仏は、明治初期の廃仏毀釈で廃寺となった大竹の天台宗蓮華寺にあった。主に木食僧・法阿(ほうあ)が寺建立(再興)の協力者に感謝し、1683年から5年かけて彫ったといわれる。

 ヒノキの一刀彫で、合掌したり、左手につぼみの状態の蓮華の花を握ったりと、大別するとおおよそ8パターンで多彩。ほこりなどを落とす「お身拭い」を経て、眉やひげが描かれた像なども確認され、より金色に輝く。表情をアップにした写真パネルも展示した。

 同美術館は「千体仏は他の美術館、博物館ではなかなか見られない。ぜひじっくり鑑賞し、発見を楽しんでほしい」とPRする。

 9月30日まで。午前10時~午後4時半。問い合わせは同美術館〈電055(948)9330〉へ。

 【写説】金色に輝く表情豊かな千体仏約700体を展示している特別企画展=函南町のかんなみ仏の里美術館