江川文庫収蔵館の完成予想図

 ■地鎮祭開き工事安全祈願 来年完成、準備に2年

 国重要文化財の韮山代官江川家関係資料、江川家関係写真約3万9千点の保管、活用するための収蔵館を建設する伊豆の国市の江川文庫は24日、同市韮山の建設予定地で地鎮祭を行った。同文庫をはじめ、設計業者、施工会社、行政などから約15人が出席し、工事の安全を祈った。2019年8月末の完成を目指している。

 ■江川代表「歴史研究の重要施設に」

 収蔵館は鉄筋コンクリート造りの2階建てで、江川邸に隣接する韮山郷土史料館跡地の約600平方メートルに建設する。しっくいで固めた機密性の高い建物に、収蔵庫のほか、資料の事務、活用スペースなどを設ける。敷地は市が無償で貸し付ける。

 地鎮祭では、同文庫の江川洋代表らがくわ入れなどを行い、出席者が玉串をささげた。江川代表は「構想から長い期間を要したが、最高の形で着手することができた」と関係者に感謝し「完成すれば多くの歴史研究者にとって大変重要な施設になる。落成まで気を引き締めて臨んでいきたい」と話した。

 建物完成後2年間、化学的な物質を取り除くなどする「カラシ」期間を経て、21年4月の稼働を目指す。建設費は約3億5千万円で、国や県、市の補助を受け、不足分を同文庫が負担する。多くを負担するため、引き続き寄付を呼び掛けている。

 同文庫は江川家から引き継がれた中世以来の資料約10万点を江川邸で保管。このうち約3万9千点が、13年6月に国重要文化財に指定された。

 【写説】江川文庫収蔵館の完成予想図

 【写説】地鎮祭でくわで土を掘る所作をする江川代表=伊豆の国市韮山