土のうに鉄板を敷き仮設橋を作る復旧訓練=三島市の北小

 三島市と函南町で「防災の日」前の26日、南海トラフ巨大地震発生を想定した総合防災訓練が行われた。会場型訓練の他、地区の自主防災会が実情に合わせた各種訓練を繰り広げて大災害に備えた。

 ■市民ら900人32団体が参加 土のう上に鉄板で橋

 三島市は会場型訓練を市立北小・幼で実施した。国県、自衛隊、警察、消防など関係32団体が訓練、展示・体験コーナーを設け、連携強化を図った。市民を含め約900人が参加した。

 炊き出し、避難所開設、各種復旧などの訓練を実施。ドローンやオフロードバイク隊の情報収集、ペットの同行避難、北中生の簡易担架による救命訓練も行った。新たにはしご車による校舎屋上からの救出訓練があった。三島建設業協力会は土のうの上にクレーン車で鉄板を並べて橋を作る訓練も披露した。

 町内会の中にはこの日、訓練を実施した自主防災会もあった。芙蓉台自治会は北上小で認知症に対応した「見守りシール」の読み取り体験に取り組んだ。

 ■町民ら6600人が連携、伝達 救護所を開設、検証

 函南町は、災害対策本部運営、救護所開設運営、指定避難場所開設などの訓練を行った。約6600人が参加し、各地区自主防災組織との連携、伝達体制の強化や知識、技術の習得を図った。

 救護所開設運営訓練は保健センターで行い、同町、田方医師会函南支部、田方歯科医師会函南支部、田方薬剤師会から約35人が参加した。同センターに救護所を開設。傷病程度に応じて優先順位を決めるトリアージなどに取り組み、災害時の医療救護活動の対応などを検証した。

 田方医師会函南支部の山口千賀志支部長は「迅速に開設するためには、日々の訓練が大切。医療サイドも高齢化が進んでいる。若い人たちも参加してほしい」と話した。

 【写説】土のうに鉄板を敷き仮設橋を作る復旧訓練=三島市の北小

 【写説】救護所開設運営訓練でトリアージを行う参加者=函南町の保健福祉センター