授業で狩野川台風について学んだことを発表する児童たち=伊豆の国市のアクシスかつらぎ

 狩野川台風の記憶をつなぐ会は狩野川台風から60年の節目を迎えたのに合わせ29日、シンポジウムを伊豆の国市のアクシスかつらぎで開いた。約800人が来場。パネルディスカッションや小学生による宣言などを通して、水害・土砂災害への防災意識を高めるとともに、治水事業への理解を深めた。

 ■シンポジウム 伊豆市・熊坂小児童が「記憶つなぐ」宣言 

 宣言は伊豆市立熊坂小4年生16人が行った。狩野川流域の7市町の首長を前に「半分以上の祖父母が体験していることが分かった。遠い昔のことではない」「いざというときは早めに避難しなければならない」と狩野川台風について学んできたことを発表した。続いて代表児童が菊地豊・伊豆市長に「狩野川台風の記憶をつないでいく」宣言文を手渡した。

 パネルディスカッションは、静岡新聞社東部総局の溝口将人編集部長をコーディネーターに、小野登志子・伊豆の国市長、市立長岡南小の勝呂義弥校長、東海大の田中博通名誉教授、国土交通省中部地方整備局の勢田昌功局長がパネリストを務めた。狩野川台風の記憶を伝えていくために「“世界防災遺産”をつくり狩野川放水路を登録したい」「専門機関とのパイプをつなげて防災、減災教育をしていく」などと意見を述べた。

 狩野川台風の記憶をつなぐ会は、同省沼津河川国道事務所と狩野川流域の7市町などで組織している。

 【写説】授業で狩野川台風について学んだことを発表する児童たち=伊豆の国市のアクシスかつらぎ