英利の妻の嫁入り道具などを並べているミニ展示=伊豆の国市の江川邸

 ■30代当主英利の妻 「武家の生活知って」 

 伊豆の国市韮山の江川邸で、ミニ展示「江川家30代当主英利公奥方」が開かれている。江川家30代当主で第3代韮山代官・英利(1625~66年)の妻の嫁入り道具など10点が展示され、来館者の関心を集めている。来年1月15日まで。

 英利の妻は、ご意見番といわれた大久保彦左衛門の家系の家から嫁いできた。江戸時代は男系社会で、妻の名前は残っていないという。嫁入り道具の展示は初めて。室内で着物を掛ける「衣桁(いこう)」、飯を保存する入れ物「饌盒(せんごう)」、硯(すずり)箱など。いずれも金蒔絵(まきえ)で大久保家の家紋「藤巴(ふじともえ)」が描かれている。

 36代当主英龍(坦庵)が、家来の娘が嫁ぐときに書いた嫁に行く時の心得「女子への訓言」、英利が描いたとされる水墨画「釣人架橋図」も展示している。水墨画以外は全て国の重要文化財という。

 江川文庫嘱託学芸員の橋本敬之さんは「江戸時代の武家の豪華な嫁入り道具を見て、武家の生活の一端を知ってもらえればうれしい」と語る。問い合わせは江川邸公開事務所〈電055(940)2200〉へ。

 【写説】英利の妻の嫁入り道具などを並べているミニ展示=伊豆の国市の江川邸