授業の様子を視察する関係者=伊豆市の天城小

 ■防災・河川環境教育 

 国土交通省沼津河川国道事務所や狩野川流域7市町などで組織する「狩野川台風の記憶をつなぐ会」は、沿川の小学校を対象にした防災・河川環境教育に取り組んでいる。本年度は新たに4校が始め、合計11校で実施。新規の伊豆市立天城小は29日、関係者に授業を公開した。

 同校は4年生2クラス・43人が、社会科の授業で狩野川を題材にした「風水害からくらしを守る」を学習している。全5時限のうち、4回目の「土砂災害を防ぐ工夫を考え見つけよう(施設・働く人たち)」を公開。同事務所や市、気象庁などの関係者が視察した。

 児童たちは、土砂災害を守る仕組みとして、狩野川放水路や砂防えん堤、排水機場などの物的なものと、訓練や河川パトロールなど人的なものがあることを学習した。大雨が降った時、自分たちがやるべきこととしては「情報を知る」「避難する」「近所の人に知らせる」などと発表した。視察した菊地豊市長は「面白い内容だった。防災専門だけではなく、一般の授業の中に防災の要素を取り入れるのも重要ではないか」と話した。

 防災・河川環境教育については、以前は行政職員が出向いた出前講座を展開していたが、多くの学校で継続することが困難だった。そのため通常の授業の中で教えられる教材、計画などを共同で作成。2016年度からモデル校3校で始め、前年度に4校、本年度4校が加わった。

 【写説】授業の様子を視察する関係者=伊豆市の天城小