会員を前に踊りを披露する芸妓衆=伊豆の国市の伊豆長岡見番

 ■「伝統文化、輪広げたい」

 伊豆の国市の伊豆長岡芸能事業協同組合(通称・伊豆長岡見番)は17、18日、「伊豆伝統文化あやめ育英会」の発足記念パーティーを同見番で開いた。芸妓(げいぎ)たち自らが資金難から芸の向上、継承などに支障が出ている現状を打破するために立ち上げた会で、趣旨に賛同した会員を招待した。

 伊豆長岡の芸妓は最多で400人ほどいたが、現在は15人。資金難から芸妓自体が事務方を務め、稽古の数も減らしており、本業や芸の向上などに支障を来しているという。そこでお座敷や稽古など本来の業務に十分集中できる環境を整えようと、今年6月に同会が発足した。芸妓と見番を再活性化させ、伝統文化の継承や地域振興を目指す。

 記念パーティーは2日間とも同じ内容で、17日は宴会の場などとして使用できるように整えた2階で開いた。石井務津子会長は「これまで以上に精進し、『さすが長岡芸者』と言われるよう努力していく。昨年、今年も1人若い子が入った。増えることを願っている」と述べた。芸妓たちが踊りを披露し、お座敷遊びも行った。

 日本大国際関係学部の前学部長で佐野日本大短期大学長の佐藤三武朗さん(74)は「世界に発信すべき日本の伝統文化だが、このままだと衰退してしまう。もっと輪が広がれば」などと語った。

 会員を募っている。季刊誌の配布、舞台イベントの優待が得られる。問い合わせは同見番〈電055(947)1355〉へ。

 【写説】会員を前に踊りを披露する芸妓衆=伊豆の国市の伊豆長岡見番