持ち込まれたユズを計量する関係者=伊豆市役所天城湯ケ島支所駐車場

 ■不要の976キロ集まる 一般持ち込み「1キロ250円」 

 卵とバターを使ったペースト状のジャム「ユズカード」の商品化を目指す伊豆市の湯ケ島地区地域づくり協議会と函南町の酪農王国は27日、ユズの実の買い取り作業を同市役所天城湯ケ島支所駐車場で行った。原料確保のため、一般家庭で無駄になっている実を集めるのが目的。目標の1トンに近い976キロのユズが集まった。

 地元産のユズに限定し持参を呼び掛けた。農家や一般住民が持ち込んだ実を関係者が選別・計量し、1キロ250円で買い取った。大口を含め、14人が訪れた。地元の夫婦は「昔はジャムやみそを作ったが、最近は風呂に数回入れるだけで、残りは無駄になっていた」と語り、16キロ分の現金を受け取った。

 同社営業管理部の西村悟部長は「みなさんが笑顔で帰って行ったのが良かった。捨てていたユズがお金になれば、今後も手入れして出荷してくれる。商品化した後は、売り上げの一部を協議会に寄付し、休耕田でユズを育てる活動なども考えたい」と語った。

 ユズカードの商品化は、休耕田の利活用を図ろうと、同協議会地域活性部会が4年前に始めた取り組み。販売許可の関係で一度は断念したが、JA函南東部のバターを使った商品開発を模索していた同社が引き継いだ。

 今後は1次加工や試作品の検査などを行い、来年度中の商品化を目指している。

 【写説】持ち込まれたユズを計量する関係者=伊豆市役所天城湯ケ島支所駐車場