著書「すきな映画を仕事にして」を手に持つ中野さん

 ■「パンドラ」代表 働く女性の厳しさ、喜び 起業、出会い、作品、「古里に感謝」

 伊豆の国市出身で映画・映像の製作・配給、著書の出版などを行う「パンドラ」(東京都中央区)代表の中野理恵さん(68)が、書籍「すきな映画を仕事にして」を現代書館から出版した。自身の半生をつづり、女性が働くことの厳しさと喜びを伝えている。

 中野さんは旧韮山町生まれ、旧伊豆長岡町育ち。県立韮山高を卒業後、早稲田大に進学。女性の職業選択がままならなかった時代に社会人となり、1987年に同社を設立。視覚障害者が映画を見る機会を−と日本初の商業劇場での副音声付き上映を実現させた。

 同書は「始まりは『ハーヴェイ・ミルク』」「世界各国・各地の映画を配給する」「さまざまな出会い」の3章構成206ページ。映画との出合いや同社の起業、当時は劇場公開されることのなかったドキュメンタリー映画、韓国映画など、公開を手掛けてきた作品などを書き記している。

 故郷での出来事や思いなどもつづった。中野さんは「今回、本を出版し、地元の友人たちがとても喜んでくれたのがうれしい。今まですてきな仕事を続けてこられた原動力の、私を育んでくれた伊豆への感謝を伝えたい」と思いを話す。

 価格は1500円(税別)。長屋書店、日盛堂書店(伊豆の国市)、長倉書店(伊豆市)、戸田書店函南店、長倉書店サントムーン店(清水町)などで取り扱っている。

 【写説】著書「すきな映画を仕事にして」を手に持つ中野さん