函南町丹那で捕獲された130キロオーバーの大物イノシシ

 ■「暖かく成長早い」 130キロ超の大物も

 イノシシによる農作物被害が伊豆各地で深刻化する中、函南町では年明けを待たずして年間捕獲量(4月~翌年3月末)が過去最多の200頭を超えた。町の許可を受け、通年で駆除を行っている地元の田方猟友会函南分会(森武会長、39人)は「特に今年は、これまでに例がないハイペースで捕獲数が増えている。陽気の暖かさと、イノシシの成長の早さが影響しているのではないか」と話し、対応に苦慮している。

 町によると、5年前までは年間で平均100頭ほどだったイノシシの捕獲数は、2016年度に前年度と比べ2倍近い178頭と急増。その後17年度に193頭とさらに増え、今年に至ってはあと3カ月以上を残して200頭の大台を超えた。森会長(71)は「このままいくと、年間で250頭近くになるのではないか」と予想する。先日は130キロオーバーの大物も捕獲した。

 同猟友会や町によれば近年は、温暖化の影響からか子を生むサイクルが変化した珍しいイノシシも見受けられるという。

 同支部は「生まれてくるイノシシの子どもの生存率も高くなってきているようだ。地域の被害を少しでも減らせるよう、地道に努力していくしかない」と語る。

 【写説】函南町丹那で捕獲された130キロオーバーの大物イノシシ