往路がスタートし、関東学生連合チームの第1走者として力走する東大の近藤選手(中央)=東京・大手町(時事)

 ■学連で初出場「走って良かった」 後輩ら沿道で大声援

 「第95回東京箱根間往復大学駅伝競走」が2日に開幕し、関東学生連合の代表として東京大工学部4年の近藤秀一選手(23)=函南町出身、県立韮山高卒=が、念願の初出場を果たした。レースを左右する1区を駆け抜け、22位の1時間7分8秒(参考記録)でたすきをつないだ。初日の往路優勝は、東洋大だった。

 近藤選手は1、2年時も関東学生連合の選手に選ばれたが補欠、前回大会は1区にエントリーされたものの、大会直前にインフルエンザにかかり無念の欠場となった。再びチャンスを目指し、10月に行われた予選会で、学連内で3番手となり出場権を得た。

 1区は東京・大手町−横浜市・鶴見間の21・3キロ。先頭集団につくことを目標としていた近藤選手は、8キロくらいから離され単独で1区を完走した。「他の大学の選手に歯が立たなかった」と悔しさをにじませる一方で、走り終わり「中継所で仲間からねぎらいの言葉をもらい走って良かった」と喜んだ。

 母校関係者の声援には「気付いていた。特に印象に残っているのが、終盤の六郷橋付近で先生や後輩たちの横断幕による応援。きついところだったのでうれしかった」と笑顔で語った。

 大学院進学後、実業団のGMOアスリーツに所属して競技を続けるという。「マラソンで2時間10分切るのを目標に頑張っていく」と力を込めた。

 オープン参加の学連は往路、最下位の23位だった。復路は3日に行われる。

 ■韮山高出身三須選手も出場 中央大3区

 県立韮山高卒で中央大2年の三須健乃介選手(20)=沼津市出身=も初出場し、3区(21・4キロ)を走った。3位でたすきを受けた三須選手は順位を落としたが、粘りを見せ9位で第4走者につないだ。記録は1時間4分59秒で区間16位だった。

 中央大は往路12位で、3日の復路で来年のシード権(10位以内)を目指す。

 ■「ますぐに走れ」横断幕掲げ20人 韮山高陸上部

 県立韮山高陸上部(顧問・川口雅司教諭)の応援団は早朝に伊豆各地を出発、新幹線などを乗り継いで駆けつけた。1区終盤の見どころ「六郷橋」(東京都大田区)付近の沿道には「勁(つよ)くますぐに走れ!!」などと書いた大きな横断幕を掲げ、約20人が応援した。

 集まったのは先に京都市で開催された「全国高校駅伝競走大会」に出場し、活躍したほとんどの選手と監督を務めた川口教諭、OBら。22位(参考記録)で同所を通過し、力走する近藤選手に「頑張れ」と大きな声援を送った。

 顧問15年目で、教え子が初めて箱根駅伝で走る勇姿を見た川口教諭は「彼(近藤選手)は、ようやくここにたどり着いた」と喜びをかみしめ、「つらそうな表情で走っていたが、声援は届いたと思う」と笑顔で語った。

 ■校章入りののぼり旗製作 韮山高同窓会

 東京都大田区の大森署付近では、県立韮山高同窓会の有志たちが、オリジナルののぼり旗を掲げて近藤秀一選手を応援した。東京大のスクールカラーの淡青に「近藤秀一」や同校の校章などが入ったのぼり旗で、有志が前回大会のために作った。

 同会のフェイスブックとメールマガジンの呼び掛けで集まった15人が、のぼり旗を手に沿道に並んで近藤選手を待った。姿が見えると「東大!近藤!」などと、繰り返し大きな声援を送った。

 土屋祐子さん(高30回)=伊豆の国市長岡=は「応援することができて良かった。同窓生として誇りに思う」、東京大卒の林実さん(高18回)=東京都世田谷区=は「韮高で良かった」と近藤選手の勇姿に目を細めた。

 【写説】往路がスタートし、関東学生連合チームの第1走者として力走する東大の近藤選手(中央)=東京・大手町(時事)

 【写説】声援を受け1区を走る近藤選手=東京都大田区の大森署付近

 【写説】「勁くますぐに走れ!!」と書かれた横断幕を掲げる韮山高陸上部の応援団=東京都大田区の六郷橋付近

 【写説】近藤選手の応援に駆け付けた同窓会の有志たち=東京都大田区の大森署付近