元気良く「モーッ」とひと鳴きする牛役の山下君(中央)=三島市大宮町の三嶋大社

 ■「モーッ」 拍手、歓声 

 三島市大宮町の三嶋大社(矢田部盛男宮司)で7日、県無形文化財に指定されている新年行事「お田打ち神事」が奉納された。牛役の子どもが「モーッ」と鳴く見せ場などに大勢の見物客が集まり、平安時代に始まったとされる伝統行事を見守った。

 五穀豊穣(ほうじょう)を願う田祭りの一環。本殿前の舞殿に敷いたむしろを田んぼに見立て、白い面を着けた舅(しゅうと)の「穂長」、黒い面を着けた婿の「福太郎」らが稲作の手順や所作を演じた。

 穂長は鳥居正浩さん(大宮町)、福太郎は近藤啓信さん(加茂)が扮(ふん)し、牛役は加茂保育園に通う山下紅希君(6)=壱町田=が務めた。

 本殿での神事に続き、舞殿で行われた奉納では土作りや種まき、稲見、鳥追いといった米作りの所作を鳥居さん、近藤さんらが鼓に合わせて歌いながら演じた。牛役の山下君が、田んぼの代かきを終えて元気良くひと鳴きすると、参拝客から拍手や歓声が湧いた。

 奉納に続き、集まった見物客らに縁起物の紅白餅がまかれた。

 【写説】元気良く「モーッ」とひと鳴きする牛役の山下君(中央)=三島市大宮町の三嶋大社