はしご車や消防ポンプ車など6台が出動して放水作業に当たった消火訓練=三島市大宮町の三嶋大社

 ■63人、素早く避難誘導

 文化財防火デー(26日)に先立ち、本殿が国の重文に指定されている三島市大宮町の三嶋大社(矢田部盛男宮司)で25日、消火訓練が行われた。神職でつくる自衛消防隊と富士山南東消防本部三島消防署、市消防団から計63人が参加し、放水や初期消火を通じて万一に備えた。

 本殿を含む社殿は2000年に重文指定された。1854年の東海地震で倒壊したが、66年に再建した総欅素木(そうけやきしらき)造り。毎年、防火デーに合わせて訓練に取り組んでいる。

 本殿の床下から出火した想定で、みこが発見し119番。ご神体を模したものを素早く運び出した。消防は高さ約20メートルのはしご車や消火栓から伸ばしたホース、放水銃などを使って一斉放水。訓練の後、消火器を扱う講習もあった。

 同消防署の杉本明男当直司令(59)は「きびきびした動きで、素早く避難誘導することができた。もしものときに、すぐに動けるように、日頃から、技を磨いてほしい」と講評した。

 文化財防火デーは1949年1月26日、現存する世界最古の木造建造物である奈良県の法隆寺金堂の火災で、壁画が焼損したのを教訓に、55年に制定された。

 【写説】はしご車や消防ポンプ車など6台が出動して放水作業に当たった消火訓練=三島市大宮町の三嶋大社