■「選挙区変更はない」

 民主党政権で環境相などを務めた衆院静岡5区の細野豪志氏(無所属)が、自民党の二階俊博幹事長率いる二階派に無所属のまま特別会員として加わる意向であることが、29日までに分かった。31日に開かれる同会派会合で承認され、決定する見通し。細野氏の三島事務所は「いろいろうわさが流れているが、選挙区の変更はない」と強調した。地元自民党からは「反細野」を貫く声も上がっている。

 同事務所は「二階幹事長は県東部のことをよく分かっていて、人脈もある。指導を受けながら地元のために役に立ちたいという考えから、相談していた」と理由を説明した。

 自民党入党や自民の衆院会派入りなどについて同事務所は「まったく決まっていない」と否定。後援会の反応については「主な人たちは『政党は関係ない。細野豪志本人を応援している』と言ってくれている。それより、選挙区を離れることを心配する声が多い」と話した。

 次期衆院選の候補者となる自民党衆院静岡第5選挙区支部長の吉川赳氏(元衆院議員)は「派閥に入るのであれば、自民党の政策に基づくことになる。今までの政治行動や支援者に対しどのような整合性を持たせるのか。理解しがたい」と否定的な考えを示した。

 細野氏は2000年に民主党で初当選。幹事長や民進党代表代行などを歴任した。17年8月に民進党を離党した後、小池百合子都知事らと希望の党を立ち上げ、同年10月に7度目の当選を果たした。18年5月に希望の党、民進党が合流した国民民主党には入らず、無所属で活動している。

 ■地元は反対 「県連の頭越し」「吉川氏応援する」

 自民党三島市支部の矢岸克行支部長(71)は「20年近く反細野で来ている。地元は吉川赳(元衆院議員)の当選に向けて一枚岩になっている。県連の頭越しだし、地元への説明もないままでは大反対と言わざるを得ず、様子を見守るしかない」と語気を強めた。

 同党函南町支部の中野博支部長(67)は「県内の党関係者は、一様に迷惑がっている状況ではないか。地元としては、吉川(赳元衆院議員)応援態勢は、全く変わりがない。次期衆院選では、細野氏本人も、県内からは、出られないのではないだろうか」と、現段階での状況について語った。