■観光の“夕食難民”危機感抱き「明るく」

 沼津市の戸田飲食店組合(佐藤晃彦組合長)は、磯料理専門店が当番制で平日に夜間営業する「夕食当番食堂」(略称=当食)を始めた。平日夜間はほとんどの飲食店が営業しないため、観光客らに“夕食難民”が発生していたことへの対策。必ず1店舗は営業し、タカアシガニや深海魚など地域の魅力ある特産品を提供する。

 長引く不況や観光客減少、超高齢化・過疎化などにより、戸田地域内で営業する飲食店は減少の一途をたどっている。営業店舗も採算性や従業員確保などの理由で、平日は昼間だけの営業となり、夜間は明かりがともっていない状況が長年続いているという。

 しかし、ホテル・旅館や民宿に素泊まりの人、道の駅などで車中泊の人、夜釣りを楽しむ人など、平日夜にも一定の来訪者があり、問い合わせも多かった。「このままでは観光客がいなくなる」と危機感を抱いた店主が協議し、採算性も考慮して当食を始めた。同組合は「夜、地域が真っ暗なのはやはり寂しい。少しでも明るく元気にしたい」と話す。

 の一、ゆうなぎ、丸吉、かにや、魚清の5店舗が営業する。当番表はインターネットや会員制交流サイト(SNS)で情報発信するほか、宿泊施設でも配布。道の駅くるら戸田の案内ボードにも掲示する。ラストオーダーは午後6時半、閉店は7時。

 問い合わせは戸田観光協会内の事務局〈電0558(94)3115〉へ。