狩野川河口で安藤さん(手前右)の解説を聞き2人の文豪に思いをはせる参加者=沼津市我入道

 伊豆半島ジオパーク推進協議会は24日、第2回「ジオ文豪カフェ」を沼津市の沼津御用邸記念公園で開いた。狩野川河口部で少年時代を過ごした井上靖と芹沢光治良の2人の作家をテーマに、地形と作家・作品の関わりを検証した。

 井上靖文学館(長泉町)の徳山加陽さんが登壇した。靖が沼津にいたのは旧制中学時代で、徳山さんは「狩野川河口を見て上流の湯ケ島を思った。川は重要なテーマ」と川を介した土地のつながりを強調。沼津の海や市街の与えた影響も述べ「自由と青春が靖の沼津」とした。

 同協議会の専任研究員鈴木雄介さんは地形を説明し「狩野川下流部は黄瀬川に北から押され、香貫山沿いに流れる。河口で影響を抜け自由奔放に流れを変える」と語った。会場から「靖にとっても楽しい場所だったろう」と意見が出た。

 県内外の25人が参加した。安藤裕夫さん(伊豆市)の案内で芹沢光治良ゆかりの我入道地区散策もした。

 【写説】狩野川河口で安藤さん(手前右)の解説を聞き2人の文豪に思いをはせる参加者=沼津市我入道