伊豆の国市で近代リゾート開発が盛んだったことを紹介しているテーマ展示「別荘地いずのくに」=市郷土資料館

 ■別荘の地図、絵はがきなど紹介 

 伊豆の国市立中央図書館2階にある「市郷土資料館」で9日、テーマ展示「別荘地いずのくに」が始まった。伊豆の国市で近代リゾート開発が盛んだったことをパネルや絵はがきなどで紹介している。

 1910(明治43)年に長岡温泉が開場すると、多くの著名人が別荘を建て、同温泉は一大リゾートへと発展。20(大正9)年には、大正デモクラシーの立役者・吉野作造名義で韮山・大仙山麓の土地が買収され、韮山別荘園としてしゃれた別荘が相次いで建てられた。

 36(昭和11)年には、大仁温泉の試掘に成功し、大衆温泉「帝産閣」や大仁温泉ホテルが開業したほか、帝産台で別荘分譲地開発が行われた。

 展示しているのは、別荘地関連の略年表や別荘地の場所を記した地図パネル、戦前の韮山別荘園、大仁温泉ホテルといった絵はがきなど。20年に現在の長岡南小増築のために寄付を募った際の別荘所有者リストも並ぶ。鈴木梅太郎、犬養毅、福沢捨次郎(諭吉の子)らの名が連らなっている。

 展示は5月末までを予定。同館は「市内の知られざる近代史の一面を知ってもらえればうれしい」と来館を呼び掛けている。入場無料。開館時間は午前9時~午後4時半。休館日は図書館の休館日に準ずる。

 【写説】伊豆の国市で近代リゾート開発が盛んだったことを紹介しているテーマ展示「別荘地いずのくに」=市郷土資料館