ヒマラヤの山々をバックにアジア各国の写真が展示された青空ギャラリー(提供写真)

 ■標高3840メートル アジア各地の50点

 アジア各国を撮影している写真家堀むあんさん(55)=伊豆市八木沢=は、世界最高峰エベレスト(標高8848メートル)に通じる、通称エベレスト街道近くにあるクンデ村(ネパール)で、「青空ギャラリー」を開いている。氷河を抱えるヒマラヤの山々を借景に、アジア各地の写真50点を展示した。春のトレッキングシーズンのピークを迎える4月いっぱい続ける予定。

 ■「日本とクンデ村、つながり持てれば」

 クンデ村は富士山よりも高い標高3840メートルに位置し、山岳民族のシェルパ族が暮らしている。堀さんは30年ほど前に撮影で訪れ美しい風景に感動し、いつかまた訪れたいと思い続けた。昨年10月から2カ月半ほど、空き家を借りて暮らし、その時に写真展開催を思いついたという。

 会場は、村の中心となっているクンデ病院の前にある食堂の庭を借りた。何が始まるのだろうかと遠巻きに見ていた村人たちも、実際に写真が展示されると好奇心を持って見に来た。海を見たことがない人も多く、モルジブの写真を見て「これは湖なのか」と質問した人もいた。

 堀さんは開催の効果として「世界遺産にも登録されているヒマラヤの壮大な風景の中で、写真アートを体験できる」「ほかの国に住む民族や街の風景を紹介することでアジアを知ってもらい、シェルパ族の文化を改めて認識してもらう」「村の新たな観光イベントとして育ってほしい」を挙げる。

 同病院は「外国人は高山病対策の高度順化のためクンデ村を訪れるが、日帰りツアーのため村には宿泊しない。青空ギャラリーによってクンデ村の名前が広がり、より多くの外国人が来てくれればありがたい」と期待を寄せる。堀さんは「これを機会に富士山と関係ある静岡や山梨、あるいは日本とクンデ村がつながりを持てればうれしい」と願う。

 【写説】ヒマラヤの山々をバックにアジア各国の写真が展示された青空ギャラリー(提供写真)

 【写説】堀むあんさん(提供写真)