伊豆縦貫道の早期完成に向けて期待を語る佐藤組合長(左から2人目)ら=伊豆市の修善寺総合会館

 ■「10年後の完成目指す」 沿線代表らパネル討論「開通で漁業所得向上」

 天城北道路が全線開通したのを機に、伊豆市は19日、初の「伊豆地域道路シンポジウム」を修善寺総合会館で開いた。沼津市と下田市を結ぶ伊豆縦貫自動車道(延長約60キロ)建設促進期成同盟会の顧問を務める、佐藤信秋参院議員が伊豆地域の道路環境について基調講演し、縦貫道沿線の代表らが「暮らしと経済を支える道路ネットワーク形成への期待」をテーマにしたパネルディスカッションを行った。

 シンポジウムの主題は「道路ネットワークを活用した地方創生と災害に強いまちづくり」。国土交通省OBでもある佐藤参院議員は講演で、2018年度末現在の全国と、伊豆地域を比べた高規格幹線道路の整備状況について言及し「供用中なのは全国が85%に対し、伊豆地域はわずか30%」と指摘。その上で、災害対策や救急医療の面でも伊豆縦貫道が重要性である点を強調し、「(当初計画よりも)遅れたが、10年後を目指して、一日でも早期の完成を目指していく」と力を込めた。

 パネルディスカッションでは沼津商工会議所の吉田伸一郎常議員、伊豆漁業協同組合の佐藤泰一組合長、伊豆市産業振興協議会の大川真央さん、三島建設業協会の小野徹会長らが発言。佐藤組合長は「開通の効果として、西伊豆ブランドのスルメイカやヤリイカの沖合での操業が約30分延長することで、年間の売上高が約2割増える。輸送時間の短縮が漁業所得の向上に寄与し、経営の安定が地域の活性化にもつながる」と語った。

 国と県、さらに伊豆縦貫道周辺に位置する県東部、伊豆地区の8市8町と関係機関などから、約700人が出席。コーディネーターを菊地豊市長が務めた。

 【写説】伊豆縦貫道の早期完成に向けて期待を語る佐藤組合長(左から2人目)ら=伊豆市の修善寺総合会館