■事業開始「延長できない」 

 伊豆の国市と契約し、スポーツワールド跡地の江間工業用地に工場を建設する2社のうち、製造業のイズラシ(本社・沼津市)が撤退することが21日までに分かった。買戻特約付土地売買契約の条件としている期限内に事業を開始できないことが主な理由。市は同社からの契約解除の依頼に応じ、合意解除の手続きが完了した後、新たな進出企業を募集する手続きを進める。

 市によると、2017年3月16日に同社と同契約を結んだ。今年3月27日に同社から事業開始期限の緩和(延長)を依頼する文書を受領。工場建設費用の高騰や自動車関連業界の景気減速などを考慮し、事業計画を見直しせざるを得なくなったためという。

 市は4月18日に条件の緩和には応じられないと文書で回答。同用地の売却は、市民雇用の創出や地域経済の活性化を図ることを目的としており、期限延長は目的達成の遅延を意味することとなり、市民の期待、要望に応えるものではないのが理由という。

 5月14日に同社から撤退の意向、同契約の解除を依頼する文書を受領した。今後は合意解除のための条件などの協議を進める。また売買代金(2億9399万9750円)の返還のため、市議会6月定例会で補正予算を計上する。21日に行われた定例記者会見で小野登志子市長は「いい会社なので、残念だと思っている」と話した。