タカアシガニを放流する戸田小5、6年生=沼津市の戸田沖

 沼津市商工会戸田支所は24日、特産品として知られる世界最大級のカニ「タカアシガニ」の放流を行った。船で戸田港沖約1キロまで出て、水深200メートルほどの場所に約110匹を放した。

 減少するカニの生態解明や資源保護などを目的に地元有志が50年ほど前に始め、途中から商工会が引き継いだ。戸田漁協や戸田底曳網協会、観光協会、金融機関やJA、市、市立戸田小5・6年生25人、応募の観光客らが参加した。

 参加者はタカアシガニについての説明を受けた後、戸田港中央桟橋付近でカニにタグ(標識)を付ける作業に取り組んだ。大きさや重さ、性別、卵の有無なども調べた。カニは漁協や事業者などが提供した。

 渡船や漁船に分乗した後は、沖合で1匹ずつカニを放した。児童たちは「大きく育って」などと声を掛けながら放流した。開会式で児童代表の尾鷲絵里花さん(6年)は「戸田の魅力は魚とカニと御浜。タカアシガニの捕れる量が減っていると知り、このままいなくなると心配になった。守るための取り組みに参加できてうれしい」と話した。

 【写説】タカアシガニを放流する戸田小5、6年生=沼津市の戸田沖