水難事故発生状況や対策などについて情報交換した協議会=沼津市の沼津河川国道事務所

 ■総点検、見直し実施 「利用者に啓発、緊急時の備えを」

 国土交通相沼津河川国道事務所は31日、「狩野川水系安全な河川敷地利用協議会」を沼津市下香貫の同事務所で開いた。伊豆の国市をはじめ1年間に3件の水難事故が発生して2人が死亡したことを受け、事故防止に向け安全対策を強化することを確認した。

 伊豆の国市小坂の事故は26日に発生し、12歳の女子中学生が命を落とした。昨年9月28日には、伊豆市松ケ瀬で釣りをしていた神奈川県の男性=当時(61)=が流され水死した。8月14日には、裾野市の佐野川で当時19歳の少年2人が流される事故が発生した。

 今後の取り組みとしては、河川の安全利用総点検と、狩野川利用マップの見直しを行うことを確認した。危険箇所や河川利用状況の確認・情報共有、注意喚起表示・看板などの設置、河川教育講座の実施などに取り組む。警察からは「看板は協議会より、警察や消防の名を表示した方が抑止効果が高い」などの意見が出た。

 協議会は神奈川県玄倉川や県内天竜川の事故を受け2005年に設置し、14回目の開催。県沼津土木事務所、流域9市町と教育委員会、5警察署、3消防署、河川利用5団体から約30人が出席した。沼津河川国道事務所の加納啓司副所長(河川)は「先日の水難事故を踏まえ、情報提供の充実や河川利用者への啓発、緊急時の備えなどを強化したい」とあいさつした。

 【写説】水難事故発生状況や対策などについて情報交換した協議会=沼津市の沼津河川国道事務所