源兵衛川の中流域で10年にわたり自生ホタルの観察と定点観測を続ける山口さん=三島市南本町

 ■毎年飛び始めから記録

 三島市を流れる源兵衛川で、10年にわたってホタルの観察と定点観測を続ける男性がいる。毎年、初夏の自生ゲンジボタルが飛ぶ時季になると、その日の天候や気温、湿度を毎晩チェックし、観賞期の飛び始めから最盛期、その後姿が見えなくなるまでを、詳しく記録している。30日の夜は「今年に入って、一番良くホタルが出た」といい、観賞シーズンの到来を喜んでいる。

 ■「継続的発生へ環境づくり」

 NPO法人グラウンドワーク三島のインストラクター山口東司さん(77)で、かわせみ橋や源兵衛橋など中流域の約1キロ区間で、毎夜、ホタルの飛ぶ様子を定点観測している。

 今年は4月28日から観察を始め、5月2日に初めて飛ぶホタルを確認した。30日の夜は69匹を観測し、今季のこれまでの累計は881匹になったという。

 山口さんは三島市出身で、電機メーカーに勤務し環境マネジメントシステムの国際規格の取得などに携わった。定年退職後、同NPOの環境市民ガイド養成講座で学び、15年以上、地元で自然保護に取り組んでいる。

 これまでの経験から例年、5月20日~6月10日ごろが見頃で、ホタルは日没から1時間の前後が活発な活動時間帯という。雨や台風でも、1日も欠かさず観察を続ける山口さんは「富士山の恵みである水に感謝し、ホタルが今後も果てることなく、継続的に自然発生する環境づくりに努めていきたい」と話す。

 【写説】源兵衛川の中流域で10年にわたり自生ホタルの観察と定点観測を続ける山口さん=三島市南本町