総務省の住民基本台帳に基づく市町村転入超過数統計で南伊豆町は2016年の1年間、19人の転入超過があったことが2日までに分かった。賀茂地区では唯一で、伊豆半島全体ではほかに三島市と熱海市のみ。同町では1人の超過があった14年以来となった。

 転入から転出を引いた数字で死亡や出産などの自然増減は含まない。全体の増減は112人減で1月1日現在の人口は8669人。

 5歳ごとの年齢別ではアクティブシニアを含む55~59歳が11人で最多。30~84歳は全ての層で増えた。0~4歳も5人増え子育て世代の流入が見られた。一方で5~29歳は全ての層で減少した。全体の転入は227人で転出は208人。

 町地方創生室担当者は「首都圏から南上地区へ移住する人が多い。住宅が密集しないばらけた集落が好まれるようだ」と分析。昨年4月スタートの「お試し移住」はこれまで延べ10件21人が利用した。梅本和熙町長は「気候や自然などお金より大切なものがある人が来ている。民間の支援も大きい」。移住推進に取り組む地域おこし協力隊員の松原淑美さんは「増えた実感はある。既に移住した人がさらに誘い増やしている」と語った。

 賀茂地区の他の市町の増減は次の通り。

 下田市170人減、東伊豆町108人減、河津町18人減、松崎町66人減、西伊豆町66人減