27日に2年ぶりに公開される「安直楼」=下田市三丁目

 ■資料展示や茶の接待

 幕末下田開港の悲劇のヒロイン・お吉が晩年開業した小料理屋「安直楼(あんちょくろう)」(下田市三丁目)が命日の27日、2年ぶりに公開される。お吉に関する資料展示や茶の接待などで来場者を迎える。午前10時~午後4時。

 家主の柳田家や幕末お吉研究会などでつくる実行委員会が主催する。

 1階を「お吉茶屋」とし、茶会のほか、オーガニックワイン、黎明酒、下田紅茶などを提供(有料)。茶菓子に「開国どら焼き」(お吉バージョン)を用意する。お吉の鎮魂を祈って占い&アロマ、癒手(ゆしゅ)なども行う。

 2階は「安直楼歴史館」(高校生以上250円、中学生まで150円)とし、お吉の遺品とされる三味線や文献資料などを展示し、お吉研究会のメンバーがお吉に関する逸話などを紹介する。

 お吉は、本名・斎藤きち。1841年に愛知県知多郡内海で船大工の次女として生まれ、4歳のころに家族と下田に移り住み、14歳で芸妓(げいぎ)になった。その美ぼうが奉行所の役人の目にとまり、17歳の時に米総領事ハリスの侍妾(じしょう)として奉公、後に人々から「唐人」とそしられるようになった。流浪の果てに下田に戻り、小料理屋「安直楼」を出すが、2年後に廃業。貧困で身を持ち崩し90(明治23)年、稲生沢川で入水自殺した、とされる。

 安直楼は下田市の歴史的建造物(史跡)に指定されている。

 【写説】27日に2年ぶりに公開される「安直楼」=下田市三丁目