任期満了に伴う西伊豆町長・町議選(4月11日告示、16日投開票)が1カ月後に迫った。これまでに3選を目指す現職の藤井武彦氏(73)=田子=、前町議の星野浄晋氏(39)=同=が出馬を表明し、一騎打ちの公算が大きくなっている。2期8年にわたる現町政への評価が最大の争点とみられ、両陣営は後援会を中心に選挙戦へ向けた活動を本格化させている。町議選(定数11)は、10日までの取材に対し新人1人、現職9人が立候補の意向を示している。無風との観測がある一方で、新人らの動き次第で選挙戦になる可能性もあり、情勢は流動的だ。

 ■町長選 一騎打ちの公算大

 就任以来、一貫した姿勢で「町政のさらなる変革」推進を掲げる藤井氏は、将来を見据えた若い次世代への対策として、町の財政運営立て直しに尽力。財政調整基金の積み立て(貯金)を就任時の9億円から現在の24億円に好転させたことや、地方債(借金)が13億円減少した点を実績に挙げる。ふるさと納税が2年連続して10億円を超えた産業振興対策に加え、県内初となる町立幼・保育園の保育料・給食費の完全無償化、医療費無料化の拡大(18歳まで)を8年間の活動実績としてアピールしている。

 選挙戦に向け、後援会は「これまでの選対組織と支援者の協力による選挙経験を生かし、従来と変わらず8年間やってきた“足でかせぐ”地道な活動を貫きたい」と語る。

 「あなたの声が届く町政へ」を掲げる星野氏は、今まで以上に若者や女性の声も積極的に取り入れた行政運営を目指す。観光が低迷する中で雇用創出を柱とした産業振興に努力。商工観光業者との連携とバックアップ、人口減少対策では幼保・小の高台統合移転、就労女性の視点に立った保育時間見直しも図る。避難路の整備、お年寄りが気軽に集える高齢者サロンなどの拡充にも意欲を示す。まず元気で過ごしてもらい、最終的には保険料の負担軽減を目指している。

 1カ月後を見据え、後援組織は「若さと行動力に加え、13年間の議員活動実績もある。支援者らによる草の根活動を軸とした“町民党”として、地道な支持の拡大を目指したい」と話している。

 ■町議選10人が出馬意向 新人ら動きで選挙戦も

 町議選の新人は観光ドライブイン会社社長・堤豊氏(63)。現職は、元町産業建設課長・加藤勇氏(69)、元外航海運会社員・芹沢孝氏(64)、元会社員・高橋敬治氏(66)、元県山葵組合連合会副会長・堤和夫氏(63)、元食堂経営・西島繁樹氏(69)、政党役員・増山勇氏(66)、会社役員・山田厚司氏(58)、元衣料品店経営・山本栄氏(72)、元建設会社員・山本智之氏(59)。

 立候補予定者事前説明会は28日、届け出書類事前審査は4月5日に行われる。

 2日現在の選挙人名簿登録者数は7506人(男3528人、女3978人)。

 ■西伊豆町議選立候補予定者(定数11)

加藤  勇(69)無所属(1) 安良里

芹沢  孝(64)無所属(1) 田 子

高橋 敬治(66)無所属(1) 宇久須

堤  和夫(63)無所属(3) 一 色

西島 繁樹(69)公 明(3) 仁 科

増山  勇(66)共 産(3) 仁 科

山田 厚司(58)無所属(2) 宇久須

山本  栄(72)無所属(3) 安良里

山本 智之(59)無所属(1) 田 子

堤   豊(63)無所属  仁 科

 ■星野氏辞表提出予算は原案可決 西伊豆議会閉会

 西伊豆町議会3月定例会は10日、最終本会議を開き、総額55億2千万円の2017年度町一般会計予算案など18議案を原案通り可決・同意し、閉会した。

 閉会後、町長選へ出馬を表明している町議の星野浄晋氏(39)は、堤和夫議長に辞職願を提出し、許可された。