海名野神明神社の人形三番叟(県教委提供)

 ■「一人遣い類例なし」

 県文化財保護審議会は13日、西伊豆町の無形民俗文化財「海名野神明(かいなのしんめい)神社の人形三番叟」を県文化財に指定するよう、県教育委員会に答申した。

 県や町によると、同三番叟は同町中の所在で、地元の勇義社(ゆうぎしゃ、約30人)が保持団体。伊豆半島でも数少ない人形三番叟の一つで、唯一の「一人遣い」で知られる。千歳と翁の「裾突っ込み式」による一人遣いの操り法は、全国的にみてもほかにほとんど類例がなく、貴重な事例という。指定基準は、民俗芸能として地域的特色や芸能の変遷過程が示されている点などで、そうした難しい技を習熟した芸のレベルで伝承している点も評価された。指定されれば、町内の県無形民俗文化財は、宇久須や仁科の人形三番叟に続き3例目となる。

 勇義社の社長を務める山本壮一郎・中区長(68)は「大変名誉なことで、価値が認められありがたい。みんなが熱心に取り組んでくれている結果であり、今後も引き続き、秋祭りでの舞台上演を継続していきたい」と話した。

 【写説】海名野神明神社の人形三番叟(県教委提供)