完成した「知ってんけぇ」第4集とききがきやメンバー

 ■海で志摩とつながり

 南伊豆町のサークル・ききがきや(山本はま子代表)が19日、地域の高齢者から聞き書きした歴史や風俗をまとめた冊子「知ってんけぇ」第4集(1500円、税別)を出版する。今回のテーマは「海、磯、潮」。調査の中で三重県の志摩半島から嫁入りした人が多く見つかり、海上交通による南伊豆とのつながりが分かった。

 妻良の村田いつ子さん(86)は同県長岡村相差(現鳥羽市)生まれ。貝捕りの出稼ぎで妻良をたびたび訪れ、1951年ごろ嫁入りした。「相差の人は妻良にずっと昔から来ていた。従姉妹も含めて10人以上いた」と昔を振り返る。潜水器を使った漁や民宿の経営についても話している。

 ほかに西子浦、中木、湊、下流の5人に話を聞いた。おけ屋の仕事やシベリア抑留の話を納めた。第5集が最終集の予定で、山本代表は「テーマは未定だが、失われつつある古い仕事を探したい」と述べた。本は道の駅・下賀茂温泉湯の花で販売する。

 【写説】完成した「知ってんけぇ」第4集とききがきやメンバー