農作業を通して交流を深める参加者=東伊豆町稲取の「東伊豆海のみえる農園」

 市民農園の活用による若者の交流や移住・定住促進を狙って東伊豆町が立ち上げた「園芸サークル」の活動が15日、稲取の町営「東伊豆海のみえる農園」で始まった。行政主導の若者サークルは珍しく、近隣の市町では初の取り組み。町内外の20~33歳の男女8人が参加し、農作業を通して親睦を深めた。

 生産年齢人口(15~64歳)の中でも特に若者の流出が顕著な現状を改善しようと企画。活動の場として同農園の1区画(約40平方メートル)を提供した。

 参加者は県賀茂農林事務所の職員の指導を受けながら、ジャガイモの植え付けに挑戦した。くわを使って畝を作り、種芋に土をかぶせて肥料をまくなどした。協力して作業を進め、途中で互いの仕事内容や趣味の話をするなど盛り上がる場面も多く見られた。

 地元から参加した会社員稲葉崇さん(33)は「稲取では交流の輪を広げる場がないので良い機会だった。参加人数が増えればさらに良い取り組みになる」と話した。同町の担当者は「今後は近隣の市町にも参加を呼び掛けるなどして移住・定住の促進につなげたい」と展望を語った。

 予定では月1回前後のペースで活動を続け、6、7月ごろにジャガイモを収穫、夏以降は季節の野菜栽培なども行う。活動が軌道に乗った段階で、会員主導の体制に切り替える。

 【写説】農作業を通して交流を深める参加者=東伊豆町稲取の「東伊豆海のみえる農園」