あいさつで16年度の事業を総括する佐藤組合長=下田市民文化会館

 ■「中核漁業者を育成」

 伊豆漁協(佐藤泰一組合長)は31日、2016年度通常総代会を下田市民文化会館で開いた。08年の合併時から抱えていた3億7500万円の繰越欠損金を解消したことを発表。16年度の事業内容と事業総利益が5億9300万円、経常利益が5500万円、純利益に当たる当期剰余金が3100万円だったことを報告した。17年度の事業計画も審議し、原案通り可決した。

 組合員126人中、委任状を含む119人が出席。事業報告によると、水揚げ量は、キンメダイが1400トン(前年度比14%減)で金額ベースでは21億円(13%減)、伊勢エビが78トン(8%減)、イカが68トン(20%減)と主力の魚介類がいずれも減少した。キンメダイははえ縄船が2隻減ったこと、ほかは天候不順による操業日数の減少や海中環境の変化などが一因とみられる。一方アワビは14トン(17%増)の漁獲量で1250万円の増額となった。

 ふるさと納税の返礼品は、伊勢エビをはじめとする海産物の受注が好調で、全支所で計8700万円を受けた。「市場の食堂 金目亭」「沖あがり食堂」の運営事業も好調だった。

 17年度は、新たな加工事業の創設や新商品の開発、稚魚介の放流による海洋資源の確保などに引き続き取り組む。

 佐藤組合長は、2月の漁船事故で人命が失われたことを踏まえて安全意識の高揚を訴えた後「皆さんの協力、努力もありようやく赤字を解消できたが、漁業を取り巻く環境は依然厳しいままだ。だからこそ将来を担う中核的漁業者の育成に今後も力を入れていきたい」と話した。

 【写説】あいさつで16年度の事業を総括する佐藤組合長=下田市民文化会館