完成した町史資料第2集を披露する渡辺委員長(手前)と編さん室の内藤美奈子さん(左奥)

 「南伊豆町史 資料第2集『神社・石造物編』」(町教育委員会発行)が完成した。神社36社、ほこら63カ所、道標や石塔などの石造物669個を地図と写真付きで紹介。第1集の「寺院編」と合わせ、町内で確認されているほぼ全ての史跡を網羅的に収録した。今回の調査で約半世紀ぶりに存在が確認されたものもある。3日から販売する。

 全746ページ。神社とほこらの章では祭神や沿革、現在の環境、祭礼の様子などを細かく記した。石造物の章では由来や伝承、現在の管理者、刻まれた文字の翻刻などを載せた。

 編さん作業は3年がかり。今は使う人のいない古道に残されたほこらや石造物があり、編さん委員らが山に分け入り探すこともあった。中でも一条の「甲人の塔」は、地元の古老が60年ほど前に見たというだけで実在が不明確だった。大蛇と格闘し亡くなった甲州(山梨県)の人を祭り、1151年に建てられたとされる。

 編さん委員長の渡辺守男さんは「南伊豆は大きな神社が比較的多く、祭神の数は抜きんでている」とし「身近な神社や地蔵を全て載せた。地域の学習に役立つのではないか」と活用について述べた。

 500部を発行し定価は5千円。第1集は4千円。購入や問い合わせは町教委〈電0558(62)0604〉へ。

 【写説】完成した町史資料第2集を披露する渡辺委員長(手前)と編さん室の内藤美奈子さん(左奥)