数少ないタケノコを見つけ掘り出した親子連れ=南伊豆町一条

 寒さによりタケノコの成長が全国的に遅れている。賀茂地区の一大産地である南伊豆町一条では、裏年やイノシシの食害が重なり歴史的な品薄状態。観光施設・一条竹の子村(清水秀樹代表)では1日、タケノコ狩り体験の販売価格が1キロ2500円となり、1972年の開村以来の最高値を付けた

 3月に冷え込みが続いた影響などで、例年早い時期から出回る九州産も本格的に出荷されていない。下田青果市場の3月31日の相場は1キロが1200~1500円と、前年同日の250~400円を大きく上回った。

 清水代表は「11月ごろからイノシシに小さいタケノコを掘られた。成長も1週間遅れ。4月中旬には伸びてくるだろう」と語る。タケノコ狩りの指導をする山本剛さんは「イノシシが飢えているのか今年は特にひどい。一条は裏年の山が多く、気候と食害が重なった」と語る。

 タケノコの買い取りをしている谷フーズの一条工場には1日、持ち込みがなかった。高橋秀年専務は「例年にない遅れだが、その分後ろが長いかもしれない」と述べた。

 ■一条竹の子村オープン 料理や地場産品販売も

 南伊豆町の一条竹の子村で1日、恒例のタケノコ狩り体験が始まった。モウソウチクの生い茂る竹林約20ヘクタールでタケノコを掘り、購入し持ち帰る。タケノコ料理の提供や地場産品販売も行う。5月5日まで。

 初日から旬の味を求め観光客が訪れた。川崎市の指田來輝君(中学1年)は初めてのタケノコ狩り。わずかに地面から出た先端を見つけ、丁寧に掘り出した。「最後の抜くところが大変だった。煮物や竹の子ご飯にして食べたい」と喜んだ。

 時間は午前9時~午後4時。土・日曜日は草餅つきを行う。入園料は大人650円、小学生300円。問い合わせは同施設〈電0558(62)1583〉へ。

 【写説】数少ないタケノコを見つけ掘り出した親子連れ=南伊豆町一条