町議選の出陣式で立候補者の第一声に耳を傾ける住民ら=西伊豆町

 ■町長選2人、町議選1超

 任期満了に伴う西伊豆町長選・町議選が11日、告示された。町長選は、3期目を目指す現職の藤井武彦氏(73)=田子=、前町議で新人の星野浄晋氏(39)=同=が共に無所属で立候補を届け出た。両陣営は喫緊の課題である町の人口減少・少子高齢化対策をはじめ、観光振興や防災・減災施策など、今後4年間の町政運営に向けた決意を訴え、5日間の一騎打ちによる選挙戦に突入した。町議選(定数11)には、新人3、現職9の12人が届け出を済ませ、定数1超の少数激戦がスタートした。

 投票は16日午前7時から午後7時(一部午後6時)まで町内11カ所で行われ、午後8時15分から町健康増進センターで即日開票される。期日前投票は12~15日の午前8時半から。町福祉センターが午後8時まで、田子公民館、中央公民館、住民防災センターが午後5時まで。

 10日現在の選挙人名簿登録者数は7498人(男3525人、女3973人)。

 ■地縁血縁軸に選挙戦 町議選、仁科地区は5人

 町議選には、これまでに出馬の意向を表明していた12人が届け出た。候補者らはそれぞれ事務所前などで出陣式を行い、防災・津波対策の強化や観光振興策、人口減少対策、高齢者福祉施策などを力強く訴えた。その後、選挙カーに乗り込み街頭遊説に繰り出した。

 地区別では仁科から5人が立ち、田子と安良里が各2人、宇久須が3人。町長選とのダブル戦で町民の関心は高く、現職・新人とも地縁血縁を軸にした激しい選挙戦を繰り広げている。

 ■斎場建設めどつける 藤井武彦(ふじい・たけひこ)候補(73) 田子 無現

 藤井候補は田子の選挙事務所前で出陣式を行い、支援者らを前に第一声を放った。

 駆け付けた県議や近隣首長らの応援演説に続いてマイクを握った藤井候補は、これまでの三つの約束として(1)町民の声を反映したスピード感ある町政運営(2)意識改革(3)産業の活性化・観光振興−を挙げ「引き続き実行していく」と力を込めた。喫緊の課題として幼稚園・保育園から中学校までの統合問題に触れ「やらなければならない時期に来ている」とし、斎場建設については「この4年の間にめどをつけたい」と意気込みを語った。

 人口減少対策については「子どもが少なくなるのは大変な問題」とした上で、雇用創出の重要性にも触れ「先を見越した町政運営を行っていく」と力説。

 8年間の実績として町の財政運営立て直しに言及。「職員の努力もあり貯金が就任時は9億円だったが、今は24億円ある。町の将来を見据え、引き続き節約にも努める」と訴え、支持を呼び掛けた。

 藤井 武彦(ふじい・たけひこ)73 無現(2) 県町村会副会長 元県町村議会議長会長 元賀茂郡町長会長 県立松崎高卒 田子

 ■幼保統合、高台移転を 星野浄晋(ほしの・じょうしん)候補(39) 田子 無新

 星野候補は、仁科の選挙事務所前で出陣式に臨み「皆さんの声が届く町にしたい」と第一声を放った。

 星野候補は、人口減と少子高齢化が進む中「このまま若者が住み続けられるのか。お年寄りは安心して老後を過ごせるのか。そんな不安の声を真摯(しんし)に受け止め立候補を決意した」と述べ、重点政策として▽少子化対策▽幼・保・認定こども園の統合と高台移転―などを挙げた。

 高齢者福祉では「介護保険料は松崎町より1万6800円(年)も高い。これは町が高齢者に対し、元気で過ごしやすい政策に取り組んでこなかった差」と指摘した上で「皆さんの懐にも優しい政策を行っていくので、最後の最後までご支援を」と呼び掛けた。

 近隣市町の議員5人が応援に駆け付けた。河津町の塩田正治議員が「若い力でないと、町は変えられない。星野君の熱い気持ちがあれば、西伊豆町は変えられる」とエールを送り、「ガンバロー!」を三唱した。

 星野 浄晋(ほしの・じょうしん)39 無新 僧侶 前町議 櫓こぎの会副会長 元町消防団第3分団副分団長 立正大卒 田子

 【写説】藤井候補

 【写説】星野候補

 【写説】町議選の出陣式で立候補者の第一声に耳を傾ける住民ら=西伊豆町

 【図表】西伊豆町議選立候補者