一日移動児童館の遊具で楽しく遊ぶ親子ら=下田市の稲梓小

 下田市の子育て支援団体「遊・VIVA(あそびば)!ネットワーク」(小川志津子代表)が2004年から続けている一日移動児童館の活動が、最終年度を迎えた。児童館的施設の公営常設を市に訴える狙いで始めた取り組みだが、要望・要請が十分に届いていないとして昨年度に活動終了を決めた。3月までに市内3小学校と1福祉施設を回り“閉館”する。小川代表は「あくまで前向きな終了。私たちの活動がなくなることで、行政に児童館の重要性を再認識してほしい。拠点や施設の整備などの方向性を決めてくれればできる限り協力したい」と話した。

 ■「重要性、再認識して」

 同団体は2003年に市内の子育てサークルのメンバーや保育関係者によって設立。地域の憩いの場「やね」の運営、児童らを対象にフランス製の積み木「カプラ」の遊び方を広める活動なども行っている。一日移動児童館はこれまで計100回以上開いていて、関連イベントも含めると延べ1万3千人以上が利用している。

 15日に稲梓小で開いた本年度最初の一日児童館では、約50人の親子連れが訪れ、鉄道模型や積み木遊び、塗り絵、ボールプールなどで遊んだ。地元の中学生らも子ども相手のボランティアで参加した。

 利用者の20代女性は「遊具も充実していて、雨の日に親子で遊ぶ良い場所だった。なくなるのはさみしい。市内に児童館がないので、今後どうすればいいのか」と不安げな表情で語った。

 【写説】一日移動児童館の遊具で楽しく遊ぶ親子ら=下田市の稲梓小