■キュウリ、人に見立て願い事 屏風絵ライブペイントも

 河童(かっぱ)の寺として知られる河津町谷津の「栖足(せいそく)寺」(千葉兼如住職)で6日、初の「河童奉(まつ)り~きゅうり封じ御祈祷会(ごきとうえ)~」が開かれた。救世利民・病気平癒の秘法として伝わる「きゅうり封じ」をはじめ、世界で活躍する吉原狐(きつね)社中による「招福 河童の舞」などが行われ、多くの参拝者でにぎわった。

 河童伝承の寺として、河童と関わりの深いキュウリを扱う祈祷を行い、地域の人々に寺を身近に感じてもらおうと企画した。

 きゅうり封じは、人の立ち姿に似たキュウリを人の身代わりに見立て、病根や邪気を染み込ませて封じ込み、病魔退散、無病息災などを願う祈祷。

 参拝者は、キュウリに願い事と名前を記入して祈祷してもらい家に持ち帰った。家で3日間安置し家内の邪気を染み込ませ、4日目に土に埋め、邪気、病根とも大自然にかえすことで願いがかなうとされる。

 吉原狐社中は、メンバー6人が狐と河童の面をかぶって登場。太鼓、笛、かねの軽快なお囃子に合わせ、伝統の「狐の舞」と、今回特別に創作した「河童の舞」を2回披露した。会場の本堂には多くの観客が詰め掛け、躍動感あふれる「狐の舞」とコミカルな「河童の舞」を楽しんだ。

 きゅうり封じお札を描いた日本画家の「蘭陵亭」さんによる屏風絵のライブペイントも行われた。

 河童奉りは、来年以降も5月第1土曜日に開催される。

 【写説】コミカルな「河童の舞」を披露する吉原狐社中=河津町谷津の栖足寺